がんになったらかかるお金


▶︎ 当院のがん免疫治療費の目安

「がんを治療するのに、一体いくらかかるのだろう?」

がんに罹ってしまうと、将来への健康不安だけでなく、金銭面での心配も大きな負担になります。もちろん、本人には「何不自由なく治療に専念してもらいたい」、というのが家族や友人の願いでしょう。そのためにも、医療費についてしっかり理解しておくことが大切です。
ここでは、【大腸がん】を例に挙げ、“健康保険診療”が適応される場合の標準的な「費用総額」について説明します。
※ 当院は自由診療(通院治療)のため入院や外科手術、抗がん剤に関する費用は発生致しません

診断から手術まで


がんを確定診断するためには、いくつかの検査が必要です。
例えば、当初の一般的な血液検査やレントゲン検査には2万円ほどの費用がかかります。次いで実施される精密な画像診断は、CT撮影/1~2万円MRI撮影/2~3万円ほどの費用でしょう。造影剤などの使用や、複数回の検査が必要な場合は、さらに費用が増えることもあります。

そして、がん細胞を直接採取して確定診断を行う細胞診/病理検査といった検査・処置費用には、数千円~10万円ほどの費用がかかります。そして、最後に行われる外科治療(手術)の費用は、内視鏡手術や開腹手術の違いによって20~60万ほどの費用がかかります。

入院にかかる費用


一般的な入院治療として2週間を想定すると大部屋での入院基本料は約25万円、その他の諸費用も合わせると30万円ほどでしょう。
入院中の食事代や諸雑費(消耗品、寝衣代、下着代、洗面用具代、コインランドリー代、テレビ代等々)についても別途、見込んでおく必要があります。

※)注意を要するのが「個室」を希望されるケースです。
この場合は入院基本料に含まれる室料との差額、すなわち室料差額(差額ベッド代)を自費負担しなければなりません。厚生労働省の例示によると、1人部屋は日額で約8,322円、2人部屋は約3,101円、3人部屋は約2,826円、4人部屋は約2,705円となります。ただし、大都市ではこれらの金額が3~10倍になることも珍しくありません。

ここで、意外に知られていないのが、医療を提供する上で「個室が必要と判断」された場合の取り扱いです。
入院中に厳重管理な必要とされ、ナースステーション近くの個室が必要と判断されるような場合には、医療機関も室料差額を請求することができません。こうしたことを知らずにいると、医療費用明細に室料差額が上乗せされることがあるので、確認が必要です。

放射線治療を併用する場合


入院・手術に前後して放射線治療も併用する場合には、一般的な照射から特殊な粒子線治療(陽子線治療/重粒子線治療)において、2万~187万円前後の費用が発生します。

抗がん剤治療を併用する場合


旧来の(古典的な)抗がん剤を投与する場合にはさほど問題になりませんが、近年主流となっている新世代の抗がん剤(分子標的薬や、免疫チェックポイント阻害剤)などは高額です。これらの新薬は治療成果に応じて数ヶ月~数年にわたって投与が必要なため、費用も膨大になりがちです。例えば、免疫チェックポイント阻害剤のオプジーボ(小野薬品工業)は100mg瓶で約13万円です。一回あたり240mgを投与すると、年間で800万円を超えることになります。

「健康保険診療」であることの一つの利点


ある調査によると、初めてがんに罹ったご本人やご家族は、医療費総額を200~300万円ほどと見積もることが多いようです。しかし、実際には保険診療点数の増額や新たな治療/医薬品の登場によって、それ以上の金額になることもあります。

しかし、ご心配には及びません。健康保険制度によって実際の「支払額」はさらに大きく減額されるからです。例えば、自己負担割合が3割の場合、実際の支払額も医療費総額の3割で済むからです。分かりやすく言えば、7割引でわが国の良質な保険診療が受けられるということです。これが私たちにとって最大のメリットなのです。当然に、こうした健康保険制度によるがん治療を最優先しない手はありません。

しかし、これらの利点はあくまでも費用面の話です。実際にがん細胞が消滅できるか否かは、ご自身の症状に合わせて(治療面でのメリットやデメリットを考慮し)最良な選択をすることが必要です。

※数々あるセーフティネットについては機会を見て改めてご紹介しましょう。

引用元 : 宇野克明 著「身近な人ががんになったら迷わず読む本」ごま書房新社


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