目次
41歳女性/子宮頸がん・術後リンパ節再発
子宮頚がん再発、大動脈リンパ節転移。
残り余命は1年
受診までの状況
数年前、婦人科検診で子宮膣部の異変が指摘され近隣の婦人科にて子宮頚がん・ステージ2と診断。引き続き子宮・付属器合併切除が行われました。その後は1年ほど抗がん剤を併用しましたが、特段の異常所見も見当たらなかったため治療・定期診療を中断。
その後、職場検診で再び異常が指摘され、かかりつけ病院を受診。その結果「子宮頚がん再発、大動脈リンパ節転移。残り余命は1年程度」との説明を受けました。さらに腫大したがん腫瘍は左尿管も圧迫し、水腎症を併発していました。
この時点で当院外来を受診。即座にリスクチェッカー検査を実施。それにより抗がん性サイトカインの著しい低下と、予後不良を示すヘルパーT細胞2系(Th2)比率の異常上昇が認められました。

子宮頸がん・血液検査
血液中のがん異常シグナルを発見
27項目血液検査リスクチェッカー ▶︎

治療ポイントの抽出
1) サイトカイン減少による著しい免疫疲弊状況→サイトカイン誘導治療としてCS-82MD内服
2) 免疫学的ながん細胞除去促進にアポトーシス誘導を実施→AMD内服
3) 残存がんのペプチド認識を促すため、MHCクラス1抗原複合体の発現を増強→内因性ペプチド誘導治療を併用

子宮頸がん・免疫治療
治療と経過
上記の治療を実施しました。リンパ節転移・がん腫瘍の消滅は確認できませんが、再発がん腫瘍自体の増大は停止しました。併発した水腎症も改善傾向にあり、共存状態に近いと判断し、引き続き注意深い定期観察を指示しました。
引用 : 中谷敏典著「がん細胞が消えた」・ごま書房新社/宇野克明著『がん治療3つの新戦略』より
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