ネオアンチゲン複合免疫療法とは
自らの免疫力を上げてがん治療につなげる、それが免疫療法です。
がん細胞を攻撃の対象と認知させて攻撃し、攻撃を受けたがん細胞を死滅(アポトーシス)させる免疫治療。しかし、片方向からのアプローチで免疫機能を上昇させても効果は中々弱く、であるならば複数の治療法を複合させて多方向からのアプローチを行おう、というのがネオアンチゲン複合免疫療法です。またネオアンチゲン複合免疫治療は標準治療(放射線治療や抗がん剤による治療などの標準治療)と並行しても治療を受けられます
APT分子免疫療法
APT分子免疫療法は
■ 発生した異常細胞(がん)を自分の免疫を利用して発現させる「がんペプチド誘導治療」
■ 手術や抗がん剤・放射線治療で弱ったリンパ球を安定化させる「サイトカイン誘導治療」
■ 血液内のミトコンドリアに正常な動きを促す「アポトーシス誘導治療」
これら3つからなります。
ネオアンチゲン免疫療法
上記のAPT分子免疫療法「がんペプチド誘導治療」「サイトカイン誘導治療」「アポトーシス誘導治療 」の3つの治療に、
■ 細胞外マトリクス治療
■ 免疫チェックポイント阻害薬
■ その他の幹細胞治療
これらを組み合わせた治療がネオアンチゲン複合免疫療法です。
がんが転移を繰り返すと、キラーT細胞から細胞を攻撃されないように、がん細胞は自分自身の目印となる特定の分子を隠してしまいます。そのため免疫機能は、がん細胞の位置を特定できず、つまりがんの進行を抑えることができなくなってしまいます。内因性ペプチド誘導は、その免疫機能ががん細胞を特定できるように、がん細胞が細胞内に隠した特定の分子を免疫機能が攻撃できるようにします。このような事からネオアンチゲン免疫治療はがん患者様がそれぞれ持つ個別のネオアンチゲンを同定して、個々のがん細胞に合わせた治療を可能にする免疫療法の手段です。ただし、こうしたネオアンチゲン免疫治療の効果を得るにはリスクチェッカー(免疫精密検査システム)データが必要となります。
ネオアンチゲン免疫治療に必要な「リスクチェッカー」
東京MITクリニックはネオアンチゲン複合免疫療法をおこなうために、27項目の検査工程からなるがん精密免疫検査システムを備えています。このシステムは30ccの血液採取で細胞内に潜む異常シグナル(リスク)を知ることができます。
ネオアンチゲン複合免疫治療のリスクと副作用
MHCクラスⅠペプチド誘導 | 使用する注射製剤を点滴投与する際、稀に顔のほてり感を自覚する場合があります。(発現エビデンス:1%以下) |
なお、採血/点滴時に消毒用アルコール綿を使用した場合、稀に皮膚の軽い赤みを生じる場合があります。(発現エビデンス:5%程度) | |
アポトーシス誘導 | 粉末に調剤された内服剤を空腹時に内服した場合、稀に胃部に清涼感を感じる場合があります。(発現エビデンス:3%以下) |
サイトカイン誘導 | カプセル形状の本製剤を服用開始した初期に1~2日ほど便秘生じた例があります(発現エビデンス:1%以下) |
遺伝子サイレンシング(ヒストン脱アセチル化誘導) | カプセル形状の製剤を服用開始後、初日に便秘傾向を示した例があります(発現エビデンス:3%以下) |
悪液質対策(グレリン様アミノ酸ペプチド製剤) | 口腔内崩壊錠という性質により、服用後に口腔粘膜の荒れが認められたケースがあります。(発現エビデンス:5%前後) |
健康保険の適用外
当院での検査/治療はすべて保険適応外の自由診療となります。また、治療費用はご本人の病状や治療開始時期、等々によっても異なるため、あらかじめ担当医との相談や綿密な事前調査が望まれます。
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