ステージ4・末期・再発・転移がんに挑む、新たな治療法”MHCクラスI誘導型免疫療法|東京MITクリニック


ステージIV(4)や進行がんの方でも治療の選択肢を検討するための視点と道筋

“免疫力”が異常細胞を排除する──この前提に立ち、これまでの免疫療法は各種免疫細胞(マクロファージ、NK細胞、樹状細胞、キラーT細胞など)を増やす・補うアプローチを重ねてきました。ところが、それだけではがんの転移や増殖を抑えきれない局面が多々あります。
本ページでは、免疫の基礎を押さえたうえで「MHCクラスⅠ」に焦点を当て、がん免疫のしくみと治療選択の詳細をわかりやすく整理します。理解が深まることで、ステージIV〔4〕や進行がんの方でも、自由診療を含めた治療の選択肢を具体的に検討するための視点と道筋を提示しています。(最終判断は診療で個別に行います)

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1) “沈黙の病”[がん]
その隠された正体を紐解く

気づかれずに再発・転移し、標準治療や免疫治療でも根治を阻む“がん細胞とは”

がんは「自分の体の一部でありながら、正常なルールから外れてしまった細胞」です。
通常、体の細胞は一定の寿命を終えると役割を果たし、免疫に見守られながら静かに退きます。しかし、がん細胞はこの仕組みを無視して無限に分裂を繰り返し、周囲の組織や臓器にまで広がっていきます。
もう一つの特徴は、がん細胞は免疫の目から異常を隠し平静を装う性質を持つ(再発・転移)ことです。本来であれば、免疫細胞は「異常な細胞」を見つけ出し、体から排除しようと働きます。しかし、がん細胞は巧妙に自分の姿を偽装し、免疫に気づかれないようにしてしまうのです。

そのイメージをわかりやすく例えると「ゴマ団子」です。

正常な細胞は表面に“ゴマ”のように分子の印(MHCクラスⅠ(エムエイチクラスワン)が並んでおり、それを免疫細胞が攻撃の手がかりにします。ところが、がん細胞はこのゴマを落としてしまった団子のようなもの。表面がツルツルになってしまうため、免疫は異常細胞だと気づけなくなるのです。

結果、免疫の監視から逃れ、成長するにつれて周囲の正常な環境を壊し、栄養や酸素を優先的に奪っていくのです。こうして、本来は一か所にとどまるはずだった異常細胞が、全身のバランスを崩す存在へと変わっていくのです。

2) MHCクラスⅠと免疫の関係

上記の通り、MHCクラスⅠ(エムエイチクラスワン)は、私たちの体のすべての細胞表面に存在する「目印」のような分子です。細胞が正常であれば「問題なし」、異常があれば「異常あり」といった情報を免疫細胞に伝える、いわば身分証明書の役割を担っています。細胞内でウイルス感染やがん化といった異常が起こると、その断片(抗原)がMHCクラスⅠを通じて表面に提示され、すると免疫の主力であるキラーT細胞がそれを見つけ出し、異常細胞を攻撃します。
ところが、がん細胞はこのMHCクラスⅠを減らしたり失ったりして、異常を隠したまま平静を装うことがあります。これが免疫の監視をすり抜け、増殖や転移を許してしまう大きな理由のひとつです。

図:MHCクラスⅠを介した抗原提示とT細胞認識

先ほど例えた「ゴマ団子」がそれです。このよう、がんは免疫の目を逃れ、周囲の正常環境を壊しながら栄養や酸素を奪い取り、やがて体全体のバランスを崩す存在へと変わっていきます。ではその失われた『目印』を再び取り戻し、免疫細胞に異常事態であることを気づかせることはできないのでしょうか。 それを可能にするのが、MHCクラスⅠ誘導型免疫治療です。

Information

[ 免疫の存在理由 ] 
体は、日々生まれる異常な細胞(感染細胞・がん細胞)を見分けて排除する仕組み=免疫を備えています。免疫の役割は「異常の早期発見」と「適切な排除」です。

Information

[ 免疫力とは = 免疫監視機構 ] 
免疫は、全身を常に監視して異常の“目印”を探しています。この監視の要が免疫監視機構で、その中心にある目印がMHCクラスⅠ(MHCⅠ)です。

Information

[ 細胞の目印「MHCクラスⅠ複合体」とは ] 
各細胞の表面には、MHCⅠ分子にペプチド(タンパク質のかけら)が載った“名札=MHCⅠ複合体が提示されます。正常細胞は“正常の名札”、異常細胞は“異常の名札(がんペプチド等)”を提示します。

Information

[ 正常細胞とがん細胞の違い(ごま団子の例) ] 
がん細胞は、遺伝子のエラーによって変異タンパク質(がんペプチド)を生み、その一部がMHCⅠに載って“異常の名札”として提示されます。ごま団子の中身(具)が変わると考えると分かりやすい、という比喩です。

Information

[ がんの目印=変異タンパク質(ネオアンチゲン) ] 
遺伝子変異から生じた変異ペプチド(ネオアンチゲン)は、がん特有の“目印”になり得ます。これがMHCⅠに提示されることで、免疫が標的を見分けやすくなります。

Information

[ T細胞が認識する本体 ] 
T細胞受容体(TCR)は、「MHCⅠ+ペプチド」という組合せを見ています。がん由来ペプチドがMHCⅠに提示され、それをTCRが正しく認識できると、キラーT細胞(CD8⁺)が標的細胞の排除に動きます。

3) 免疫が見失ったがんを、もう一度攻撃させる[MHCクラスI誘導型免疫治療]

MHCクラスⅠ誘導型免疫治療は、がん細胞に再びMHCクラスⅠの再提示(再誘導)を目指し、それにより免疫が再認識しやすい環境を整えることを目指す治療アプローチです。

その結果、

  1. がんペプチドがMHCクラスⅠを介して提示される
  2. キラーT細胞がそれを「異常」と認識する
  3. 本来の免疫攻撃が再び作動し、がん細胞を排除する

という自然な流れが復活するのです。
通常の抗がん剤や放射線治療は、がん細胞自体を直接攻撃します。一方で、このMHCクラスⅠ誘導型治療は「がんを免疫に気づかせる」という間接的な方法で、体の仕組みを利用して攻撃を促します。言い換えると、“隠れていた敵に再び名札をつけ、免疫の戦士(キラーT細胞)に知らせる治療” と表現することができます。

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4) MHCクラスⅠ誘導型治療の仕組み

具体的には:

  1. がん細胞の表面にMHCクラスⅠを再び提示させる
  2. その結果、がん細胞が持つ「がんペプチド(異常の断片)」がMHCクラスⅠを介して表面に現れる
  3. 免疫細胞(キラーT細胞)がその異常を認識し、「敵」と判断する
  4. キラーT細胞による本来の免疫攻撃が再び作動し、がん細胞を攻撃・排除する

がん由来のペプチドは樹状細胞に取り込まれて提示され、T細胞へ情報が伝わります。TCRが「MHCⅠ+がんペプチド」を認識して活性化し、標的細胞を攻撃する流れです。 MHCクラスⅠ誘導型免疫治療は、失われた/低下したMHCⅠの提示を整え直し、免疫が再び認識しやすい環境を目指す自由診療のアプローチです(反応には個人差があります)。

・進行がん・末期がんと「がん情報」—免疫監視は既に働いている場合が多い

進行がん・末期がんと診断される段階では、これまでの経過の中で樹状細胞ががん由来ペプチドを取り込み → MHCクラスⅡを介してヘルパーT細胞へ提示 → その情報がキラーT細胞へ伝わっている(=がん情報が免疫系に共有されている)場合が少なくありません。 ただし、MHCクラスⅠの低下/喪失や免疫抑制の影響で、認識や攻撃が十分に発揮されにくい状況が生じます。MHCクラスⅠ誘導型免疫治療は、その失われた提示を整え直し、再認識しやすい環境を目指すアプローチです(反応には個人差があります)。

・がんの免疫編集:排除→平衡→逃避

がんと免疫の関係は、排除相(自然免疫機構) → 平衡相(獲得免疫機構) → 逃避相(免疫抑制機構)という過程で進むと考えられています。なかでも「逃避」では、がん細胞がMHCⅠの低下/喪失などで“名札”を隠し、免疫から逃れようとします。 MHCクラスⅠ誘導型免疫治療は、この隠れた名札を再び提示させることを目指す”という点で(状況により)標準治療を補完しうる選択肢として検討されます(個別判断)。

第1段階:排除相(自然免疫機構

体に出現した異常細胞(がん細胞)は、「自然免疫機構」によって、初期の段階で排除されます。多くは症状のないまま終わります。

  • NK細胞:異常細胞を見つけて直接攻撃
  • マクロファージ/単球:異物の貪食+サイトカイン放出
  • 樹状細胞:がんの破片(抗原)を取り込み、「監視報告書」を作成してT細胞に提示
    (提示によって、獲得免疫に情報がバトンが渡される)

第2段階:平衡相(獲得免疫機構

排除がかなわないと、がん細胞は次なる「獲得免疫機構」へとバトンタッチされ、キラーT細胞による排除反応を受けます。しかしこの排除を回避しながら、生存するのに適したがん細胞へと徐々に変化していきます(変化することで攻撃を回避して生体内に生存可能となります)。

  • 樹状細胞:MHCクラスⅠ&Ⅱを用いて抗原提示
  • ヘルパーT細胞(CD4⁺):司令塔として活性化指令を出す
  • B細胞:抗体を準備(補助的)
  • キラーT細胞(CD8⁺):がん抗原を認識して「活性化」され始める
    (がんとの攻防が続くが、免疫逃避が始まる)

第3段階:逃避相(免疫抑制機構)

長い戦いの中で、「免疫に見つからない」ように擬態化する能力「免疫抑制機構」を獲得した癌細胞は、免疫の攻撃をかいくぐって増殖し始めます。つまり「編集」されたがん細胞の集団となります。(この状態から著しく進んだのが、進行がん・末期がん)

がん細胞が:

  • MHCクラスⅠを減少・消失
  • PD-L1などでT細胞を無力化
  • 免疫抑制性マクロファージやTreg細胞を誘導

結果:キラーT細胞が働けなくなる

・がん微小環境(TME)という“場”の影響

免疫編集の過程では、腫瘍周辺にがん微小環境(TME)が形成され、免疫抑制細胞(例:Treg、MDSC)や抑制性サイトカイン(例:TGF-β、IL-10)、低酸素・酸性化・代謝産物などが、免疫の働きを弱める方向に作用します。 この“場”の影響により、MHCクラスⅠの提示低下やT細胞機能低下が起き、攻撃が届きにくくなります。治療では、こうした環境を前提に再提示の支援や併用設計を検討します(個別判断)。

5) 標準治療との比較(自由診療の位置づけ)

現在、がんの治療には 手術・抗がん剤・放射線 が三大標準治療として広く行われています。これらはいずれも「がんそのものを直接取り除く、または叩く」ことを目的としています。

標準治療

  • 手  術:腫瘍を切除できれば根治が期待できる一方、進行例や転移例では適応が限られます。
  • 抗がん剤:全身に作用し効果を示しますが、正常細胞にも影響するため副作用が強く出ることがあります。
  • 放 射 線:局所のがんを狙えますが、照射範囲外のがんには届きません。

こうした標準治療は重要である一方で、「進行して標準治療が難しい」と告げられる患者さんが少なくありません。一方、MHCクラスⅠ誘導型免疫治療は「免疫に見失われていたがんを再び標的にする」というアプローチをとります。がんそのものを直接攻撃するのではなく、体本来の免疫の仕組みを回復させ、キラーT細胞が攻撃できる状態をつくるのです。

特徴としては:

  • 標準治療と併用し、相互に補完できる
  • 身体への負担や副作用が少ないとされる

ただし、この治療は現在のところ 保険診療には含まれておらず、自由診療として提供 されています。国内外で症例とエビデンスが積み重ねられており、標準治療だけでは対応が難しいと告げられた患者さんに対して、自由診療として提示できる新たな選択肢の一つとして位置づけられています。
東京MITクリニックでは、このMHCクラスⅠ誘導型免疫治療において、これまでに国内外で多数の臨床報告を蓄積しており、その一部は学術論文として発表されています。さらに複数の論文発表によって、その有効性と安全性が学術的にも検証されています。

学術的エビデンス(参考文献) ・宇野 克明, 辻 公美, 細川 丈志 ほか.免疫学的パラメーターを用いたがんスクリーニングの意義.日本臨床免疫学会誌.2000;23(2):114-123.
・Uno K, Hosokawa G, Chikumaru S, Ogoshi K.Impaired Th1-Related Immune Systems in Cancer Patients.Annals of Cancer Research and Therapy.2000;8(1-2):77-87.
・宇野 克明, 筑丸 志津子, 生越 喬二 ほか.消化器癌患者における非特異的免疫治療とAdvanced Terminal Care.消化器免疫.2003;40:102-105.
・宇野 克明, 辻 公美, 幕内 博康, 田島 知郎 ほか.消化器癌患者におけるTh1/Th2バランスを中心とした免疫学的パラメータ検討の意義.消化器免疫.2004;37:19-22.
研究背景(備考) 本研究群は、宇野克明医師(東京MITクリニック)とその所属研究室による発表であり、当時の東海大学医学部第二外科・移植学教室との共同研究を含みます。特に、生越喬二教授・幕内博康教授・田島知郎教授・辻公美教授ら、東海大学を代表する教授陣との研究業績が含まれています。

※本ページの内容は一般的な情報提供を目的としています。特定の治療効果を約束するものではありません。
※症例紹介は個々の一例であり、すべての方に同様の結果を保証するものではありません。
※『MHCクラスI治療』および『リスクチェッカー®』は自由診療(保険適用外)です。費用・有害事象・代替手段等については事前に医師が説明します。

治療法主な目的・作用特徴制限・注意点
手術腫瘍を物理的に切除全身麻酔下で腫瘍を取り除く。根治が期待できる最も直接的な治療法進行例・転移例では切除が難しい。術後の体力低下・合併症リスクがある
抗がん剤がん細胞の増殖を抑える点滴や内服で全身に作用する正常細胞にも影響し、副作用が強いことがある
放射線局所のがんを狙って破壊特定の部位を照射して治療可能照射範囲外には届かない
MHCクラスⅠ誘導型免疫治療免疫に再び“がん”を認識させる体の仕組みを利用する治療。標準治療と併用しやすく、副作用が少ないとされる保険適用外(自由診療)で提供されている

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7) 高度精密血液検査(リスクチェッカー)

がんには 「異常を隠し、平静を装う性質」があると述べてきました。しかし通常の血液検査や画像検査ではこの異常をとらえきれないのです。
患者さん一人ひとりの免疫状態は大きく異なり、がんの種類や進行度によっても「どの免疫が働き、どの部分が抑え込まれているか」は異なります。そのため、治療に入る前に 「免疫のどこに異常があるのか」「”がん”がどのように免疫から逃れているのか」 を正確に把握しなければなりません。
MHCクラスⅠ治療は、この免疫の実態を把握せずには成り立ちません。言い換えれば、検査がMHCクラスⅠ治療の正確性を左右すると言っても過言ではありません。そこで導入されているのが、27項目の免疫パラメーターを解析する リスクチェッカー です。

リスクチェッカーとは

一般的な血液検査や画像検査では、がんの大きさや臓器の状態は把握できますが、「がんが免疫からどのように隠れているのか」までは分かりません。そこでリスクチェッカーでは、血液中の27項目の免疫パラメーターを測定し、がんが「異常を隠し、平静を装っている」状態を数値として可視化します。
この検査によって分かることは

  • 免疫のどの部分が弱っているのか
  • がんがどのように免疫の目から逃れているのか
  • 治療を行った場合、再び免疫が機能する可能性があるか

です。この高度精密血液検査は単に「がんの有無」を調べるものではありません。「免疫の働きとがんの関係性を精密に分析し、治療方針を判断するための羅針盤」といえます。
その結果は、

  • 治療を始める前の適否判定
  • 再発や転移リスクの把握
  • 治療後の効果判定(免疫が回復しているかの確認)
    といった場面で活用されます。

・検査の内容

検査は、血液中の27項目の免疫パラメーターを測定します。これにより、免疫細胞の働きやバランスが明らかになり、がんがどのように免疫から逃れているかを数値化します。
代表的な解析項目として:

  • Th1/Th2バランス:免疫の攻撃型と抑制型の比率
  • リンパ球サブセット:キラーT細胞、ヘルパーT細胞、NK細胞などの働き
  • サイトカイン測定:免疫を活性化または抑制する物質の動態

といった情報を包括的に評価します。

・検査結果の活用

リスクチェッカーで得られた結果は、単なる診断ではなく、治療方針を決定するための羅針盤として活用されます。

  • 治療開始前に「この治療がこの方に適しているか」を判断
  • 治療中・治療後に「免疫が回復しているか」を確認
  • 再発や転移リスクを数値として把握

このようにリスクチェッカーは、当院で治療方針を検討する基礎情報として推奨している検査です。免疫の状態や免疫逃避の様相を把握し、個別設計の参考にし、患者さん一人ひとりの免疫状態に合わせた治療を実現する基盤となります。

8) MHCクラスI誘導型免疫治療の開発背景と歴史

MHCクラスⅠ誘導型免疫治療は、単に臨床現場で生まれた新しい治療ではありません。その根底には、長年にわたる基礎研究の積み重ねがあります。
1990年代から2000年代にかけて、宇野克明医師を中心とした研究グループは、東海大学医学部第二外科・移植学教室と共同で、

  • がん患者における免疫異常(とくにTh1/Th2バランスの崩れ)
  • がんが免疫から逃れる仕組み
    について精密な解析と研究を行ってきました。

・エビデンス ― 症例数と学術的裏付け

この一連の研究を通じて、がん細胞はMHCクラスⅠを失い「異常を隠し平静を装う」ことで免疫の攻撃を逃れていることが明らかになりました。そして、「異常を隠すMHCクラスⅠを再び発現させる」という治療戦略が導かれ、臨床応用へと発展していったのです。

今日、MHCクラスⅠ誘導型免疫治療は、研究段階を超えて、すでに国内外での臨床報告が蓄積され、複数の学術論文に有効性や安全性に関する報告を残しています。※治療効果には個人差があり、すべての方に同様の結果を示すものではありません。
これまでの成果を整理すると、特に以下の点が検証されてきました。

  • がん患者における免疫異常の実態
  • MHCクラスⅠの再提示(再誘導)を目指すことの意義
  • 臨床応用における有効性と安全性
学術的エビデンス(参考文献) ・宇野 克明, 辻 公美, 細川 丈志 ほか.免疫学的パラメーターを用いたがんスクリーニングの意義.日本臨床免疫学会誌.2000;23(2):114-123.
・Uno K, Hosokawa G, Chikumaru S, Ogoshi K.Impaired Th1-Related Immune Systems in Cancer Patients.Annals of Cancer Research and Therapy.2000;8(1-2):77-87.
・宇野 克明, 筑丸 志津子, 生越 喬二 ほか.消化器癌患者における非特異的免疫治療とAdvanced Terminal Care.消化器免疫.2003;40:102-105.
・宇野 克明, 辻 公美, 幕内 博康, 田島 知郎 ほか.消化器癌患者におけるTh1/Th2バランスを中心とした免疫学的パラメータ検討の意義.消化器免疫.2004;37:19-22.
研究背景(備考) 本研究群は、宇野克明医師(東京MITクリニック)とその所属研究室による発表であり、当時の東海大学医学部第二外科・移植学教室との共同研究を含みます。特に、生越喬二教授・幕内博康教授・田島知郎教授・辻公美教授ら、東海大学を代表する教授陣との研究業績が含まれています。

※本ページの内容は一般的な情報提供を目的としています。特定の治療効果を約束するものではありません。
※症例紹介は個々の一例であり、すべての方に同様の結果を保証するものではありません。
※『MHCクラスI治療』および『リスクチェッカー®』は自由診療(保険適用外)です。費用・有害事象・代替手段等については事前に医師が説明します。

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9) MHCクラスⅠ治療のメリットとデメリット

MHCクラスⅠ誘導型免疫治療は、標準治療だけでは対応が難しいとされた患者さんに対して、以下のようなメリットとデメリットがあります。

メリット内容
免疫の力を回復がん細胞が「異常を隠し平静を装う」状態を解除し、全身に散らばったがん細胞に対して、免疫を通じて働きかける可能性が示唆されています。
全身へのアプローチ手術や放射線が届かない部位や、全身に散らばったがん細胞に対しても、MHCクラスⅠの再提示を目指すことで、免疫による再認識を支援する設計です。反応には個人差があり、評価しながら方針を調整します。
身体への負担が少ない身体への負担や副作用については、一般的に従来の治療と比べて強くないとされますが、個人差があります。
標準治療と併用可能手術・抗がん剤・放射線と組み合わせることで、互いの効果を補い合うことが期待されます。

デメリット

MHCクラスⅠペプチド誘導使用する注射製剤を点滴投与する際、稀に顔のほてり感が報告されています。(発現:1%以下・個人差あり)

なお、採血/点滴時に消毒用アルコール綿を使用した場合、稀に皮膚の軽い赤みを生じる場合があります。(発現:5%程度・個人差あり)
アポトーシス誘導粉末に調剤された内服剤を空腹時に内服した場合、稀に胃部に清涼感を感じる場合があります。(発現エビデンス:3%以下・個人差あり)
サイトカイン誘導カプセル形状の本製剤を服用開始した初期に1~2日ほど便秘が報告されています(発現:1%以下・個人差あり)
遺伝子サイレンシング(ヒストン脱アセチル化誘導)カプセル形状の製剤を服用開始後、初日に便秘傾向を示した例があります(発現:3%以下・個人差あり)
悪液質対策(グレリン様アミノ酸ペプチド製剤)口腔内崩壊錠という性質により、服用後に口腔粘膜の荒れが認められたケースがあります。(発現:5%前後・個人差あり)

10) 治療の流れ

MHCクラスⅠ誘導型免疫治療は、以下のような流れで進められます。

1) 高度精密血液検査(リスクチェッカー)

免疫パラメーターを解析し、現在の免疫状態や「がんが異常を隠し平静を装っている度合い」を数値化します。

2) 診察・治療計画の立案

検査結果に基づき、医師が治療の必要性や適応を判断し、標準治療との併用可否も含めた方針を説明します。

・3) 治療開始

MHCクラスⅠの再提示を目指す投与を行い、免疫応答の再活性化を目指します(適応や反応には個人差があります)。

・4) 経過観察

定期的に血液検査や診察を行い、免疫状態や治療効果を確認します。必要に応じて治療の調整を行います。

11) MHCクラスⅠ誘導型免疫治療 にお寄せいただいた FAQ

Q1. この治療の効果は?
A. 治療目的は「MHCクラスⅠ」の再提示による免疫監視の回復です。症例報告では、画像所見の縮小・病勢の安定、腫瘍マーカーの低下、疼痛や倦怠感など症状の軽減、QOL維持・向上が報告されています(個人差あり)。標準治療との併用で相互補完を図る設計が検討され、当院では治療前後の画像・腫瘍マーカー・免疫指標を一定間隔で評価し、結果に応じて継続や調整を行っています。
▶︎ がん種別治療記録はコチラ >>

Q2. 副作用は?
A. 一般的に従来の治療と比べて強い副作用は少ないとされていますが、個人差によって多少の発熱・倦怠感などがみられるケースがあります。外来(通院)で実施できるため、日常生活を大きく崩さずに進められる可能性があります。

Q3. 治療費は?(自由診療)
A. 本治療は保険適用外(自由診療)です。費用は検査(例:リスクチェッカー)の有無やご本人様の状態、治療設計(回数・期間)によって異なりますが、初診時に目安をお示しし、標準治療との併用可否や通院頻度も含めてお見積もりしています。 ▶ 標準的な治療費はコチラ >>

Q4. 治療期間は?
A. 期間は病状・目的・併用治療によって変わりますが、当院の目安としては、約3ヶ月間・通院4〜5回のスケジュールで評価と方針調整を行うケースがあります(※個人差あり)。さらに、進行度により6回/約6ヶ月、症状によっては6〜7回/約6ヶ月のプランをご案内する場合もあります。通院頻度や期間は無理のない範囲で個別に設計します。

参考:検査や治療の流れはコチラ >>
参考 : 費用と治療期間はコチラ >>

Q5. 医師に「末期がん」と告げられました。治療対象になりますか?
A. 標準治療の枠内で「これ以上は難しい」と説明される場合でも、全身状態(PS)や臓器機能、検査結果によっては、自由診療としてご提案できる治療が残っているケースがあります。「標準治療の終了=すべての治療選択肢の終了」ではありません。適応の可否は、リスクチェッカー等の結果を含めて診療で個別に判断します。

【ご提案しやすいケース】
・進行がん(ステージIV〔4〕を含む)で、標準治療の継続が難しいと言われたが、全身状態(PS)が保たれている ・主要な臓器機能が保たれ、栄養状態が安定している ・外来通院が可能で、主治医と連携し標準治療との併用設計が検討できる

【まず慎重なご相談が必要なケース】
・重篤な感染症や著しい臓器機能障害がある ・著しい体力低下により歩行も通院も難しい ・持続的な経口摂取が困難、脱水など全身状態が不良 ・ご本人の意思確認が難しい(未成年・高度の認知機能低下 等) ※最終判断は診療で個別に行います。

Information

標準治療の終了=すべての選択肢の終了ではありません
進行がん(ステージIV〔4〕を含む)や、標準治療の継続が難しいと説明された方でも、全身状態(PS)や臓器機能、検査結果によっては、自由診療としてご提案できる治療が残っています。最終的な適応は、リスクチェッカーなどの結果を踏まえて診療で個別に判断します。

MHCクラスⅠで治療検討が可能ながん種

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学術的エビデンス(参考文献)

  • 宇野 克明, 辻 公美, 柳川 大志 ほか.免疫学的パラメーターを用いたがんスクリーニングの意義.日本臨床免疫学会誌.2000;23(2):114-123.
  • Uno K, Hosokawa G, Chikumaru S, Ogoshi K.Impaired Th1-Related Immune Systems in Cancer Patients.Annals of Cancer Research and Therapy.2000;8(1-2):77-87.
  • 宇野 克明, 築丸 志珠子, 生越 喬二 ほか.消化器癌患者における非特異的免疫治療とAdvanced Terminal Care.消化器免疫.2003;40:102-105.
  • 宇野 克明, 辻 公美, 幕内 博康, 田島 知郎 ほか.消化器癌患者におけるTh1/Th2バランスを中心とした免疫学的パラメータ検討の意義.消化器免疫.2004;37:19-22.
研究背景(備考)
本研究群は、宇野克明医師(東京MITクリニック)とその所属研究室による発表であり、
当時の東海大学医学部第二外科・移植学教室との共同研究を含みます。特に、生越喬二教授・幕内博康教授・田島知郎教授・辻公美教授ら、
東海大学を代表する教授陣との研究業績が含まれています。

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