5段階のステージ分類(早期がんと進行がん)
ステージとは
がんの進行具合を示す指標が「ステージ分類」です。
大腸がんを例に例えるなら、ステージは0期からIV期までの5段階に分類されます。
ローマ数字にはもともと「0:ゼロ」は存在しませんが、便宜上、早期のがんに0期が用いられます。
簡単に言うと次の表のようになります。
大腸がんの場合
がんの進行度を表すこのステージ分類は、TNM因子の組み合わせで決まります。
Tはがんの大きさ、Nはリンパ節転移、Mは他臓器などへの遠隔転移を主に表します。
大腸がんの場合は、リンパ節転移があればステージIII期、遠隔転移があればステージIV期に無条件でなります。従って、それよりの軽いステージ0期、1期、II期を区別するのは、T因子ということです。
早期がんと呼ばれるのはT1までで、それ以降は進行がんとされます。 TNM因子を組み合わせて病期を表したのが上画像の右の図表になります。
引用元 : 宇野克明 著「身近な人ががんになったら迷わず読む本」ごま書房新社